肥満症や高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病は、それぞれが独立した別の病気ではなく、肥満---特に内臓に脂肪が蓄積した肥満(内臓脂肪型肥満といいます)---が原因であることがわかってきました。
このように、内臓脂肪型肥満によって、さまざまな病気が引き起こされやすくなった状態を『メタボリックシンドローム』といい、治療の対象として考えられるようになってきました。
高血糖症、高血圧症、高脂血症――いずれも中高年がかかりやすい生活習慣病です。これら3つの病気は、共通の要因から発症すると考えられています。脂質代謝異常、糖代謝異常、血圧異常、内臓肥満などです。
こうした要因がひとつならまだしも、複数持ち合わせている場合は、病気のリスクは高くなり、最悪の場合は、いくつかの病気が同時多発する可能性もあります。
メタボリックシンドローム、すなわち「内臓脂肪症候群」は、まさにこうした複数の危険因子を抱えている状態を指します。
WHO(世界保健機構)によれば、このシンドロームにかかっている人は、現在、世界的に増え続けているといいます。米国では、実に成人の4人に1人が該当するほど。食事が欧米化している日本人も、本日のニュースによると男性の2人に1人、女性の5人に1人というのですから大変深刻です。
診断のめやすは、次の5項目のうち3つを満たしている場合です(米国の診断基準による)。
□ 耐糖能異常(または2型糖尿病)
□ 高中性脂肪血症
□ 低HDL(善玉)コレステロール血症
□ 内臓肥満
□ 高血圧
もし該当する場合、糖尿病を発症するリスクは通常の9倍。心筋梗塞や脳卒中を発症するリスクは3倍。また、それぞれの異常度はさほど高くない、という人も含まれるので警戒が必要です。
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